開幕戦の日になったのに、まだ昨シーズンの振り返りをしているの……?
ということで、今までは3人ずつでしたが、今回で残りの全員分を一気に書きます。43番の味谷からです。


43 味谷大誠 2年目・20歳 評価∶C
1軍
6試合 .286(7-2)
出塁率.286 長打率.286 OPS.572 得点圏.000
2軍
54試合 .227(128-29) 11点1盗
出塁率.241 長打率.281 OPS.522

昨年は1軍で6試合に出場してプロ初安打を放つなど、高卒捕手としてはまずまずの経過を辿っているように思います。
とはいえ、1歳下には山浅がいて、日渡も加入しました。厳しいことに、アピールしないと埋没する可能性があるので、存在感を発揮することを期待したいですね。


42 ブライト健太 2年目・24歳 評価∶B
1軍
33試合 .241(58-14) 4点 2盗
出塁率.323 長打率.310 OPS.633 得点圏.200
2軍
57試合 .309(207-64) 7本 25点 6盗
出塁率.398 長打率.488 OPS.886

ルーキーイヤーは2軍でも突出した数字を残せていなかったのですが、成績が劇的に改善。今季開花するならブライトだろうと、キャンプ前の時点では思っていました、
岡林が負傷して空いているセンターは、ブライトが掴むものだと思っていたものの、キャンプ中に首脳陣にアピールすることはできず、対照的に活躍を見せた三好に持っていかれてしまいました。
やや遠回りになったとはいえ、ブライトのポテンシャルは信じています。今シーズンは1軍でもっと躍動している姿を見たいです。


41 勝野昌慶 5年目・26歳 評価∶A
1軍
50試合 49回1/3 2.01 5勝2敗20H1S
49奪三振 与四死球24 被打率.193

中継ぎに転向し、1年目から堂々の成績を残しました。ロドリゲスがいなくなったのに大きな混乱が起きなかったのは、勝野が頑張ってくれたおかげでもあります。
多少の離脱はありましたが、先発のときよりも怪我しなくなった印象です。先発では殻を微妙に破り切れず、歯痒い状態だったので、この活躍は嬉しかったです。


40 森山暁生 1年目・19歳 評価∶C
2軍
4試合 23回 3.13 1敗
7奪三振 与四球8 被打率.270

史上最も弱かった昨シーズンの2軍の被害者。高卒1年目でありながら、シーズン序盤から中6日で普通に先発ローテに入れられ、それなりの成績を残していたものの、怪我をしてしまいました。本当に気の毒です。
今年は怪我から回復して、多少ゆとりを持った状態でアピールができると良いですし、昨年から入れ替わった2軍の首脳陣にはそれを求めたいです。


39 宇佐見真吾 9年目・30歳 評価∶A
1軍
69試合 .282(202-58) 3本 14点
出塁率.339 長打率.354 OPS.694 得点圏.294

まさかこんなに活躍するとは枠。巨人時代に田島がサヨナラホームランを打たれて痛い目に遭ったことはありましたが、ここまでよく打つとは思っていませんでした。木下離脱時には石橋を起用してほしかったものの、宇佐見がこれだけの数字を残していたから、仕方ないと納得もできます。
今年は第2捕手兼代打兼一塁サブでしょうか。メインの捕手を任せるには少し守備が不安。でも一塁は中田を獲得したし……ということで試合途中からの出場が多そうです。
昨年のようにサヨナラ打をたくさん見せてほしい。


38 松葉貴大 12年目・33歳 評価∶C
1軍
11試合 57回2/3 3.28 1勝4敗
20奪三振 与四死球15 被打率.262
2軍
10試合 60回 3.15 2勝4敗
27奪三振 与四死球14 被打率.280

求めていた活躍をそれなりにしていた印象ですが、1勝しかできなかったんですね。今年ここまで1軍ではあまり見かけないとはいえ、2軍で良い感じですし、どうせ出番はたくさんあるでしょう。
5イニング球数少なめで降板するなら、登板間隔を詰めるようなことはできないのでしょうか? それで調子が狂ったら元も子もないものの、他の投手への負担を減らすために何か起用法を工夫できないかと感じます。


37 濱将乃介 1年目・23歳 評価∶D
2軍
88試合 .205(273-56) 1本 13点 6盗
出塁率.259 長打率.256 OPS.515

大怪我をした田中と森山を除けば、支配下ルーキー組で唯一1軍に呼ばれることがありませんでした。着けているもののせいか、何となく打席の雰囲気が藤井みたいで期待が持てます。
強肩を活かして、登録が外野に変更になったそう。今年は1軍で見たいですね。


36 岡野祐一郎 4年目・29歳 評価∶B
1軍
15試合 19回 5.73
19奪三振 与四死球5 被打率.262
2軍
18試合 65回 5.12 2勝6敗
51奪三振 与四死球18 被打率.289

評価Bなのに戦力外……? という感じですが、昨シーズンの岡野の働きは、元々の期待を大きく超えたものだったと思います。防御率以上の貢献があったと感じるだけに、無失点ながら2軍に落とされ(近藤のあの試合)、それから再昇格することがないまま戦力外となってしまったのは気の毒でした。
年齢等を鑑みての判断だったのかもしれませんが、怪我でまともにシーズン中に投げられなかった選手が残って、1・2軍で頑張って投げていた岡野が退団となるのは、何だかな、と思います。


35 木下拓哉 9年目・32歳 評価∶C
1軍
89試合 .237(278-66) 5本 26点
出塁率.313 長打率.3456 OPS.658 得点圏.274

やはり攻守で最も安定しており、正捕手という立場に変わりはないものの、その前の数年と比べて印象的な活躍は少なかった気がします。
今シーズンも木下メインで良いとは思いますが、負担軽減のためにも、週6試合のうち4・5試合に留めて、その他は宇佐見なり石橋なり他の選手を起用してほしいと感じます。


34 福敬登 9年目・31歳 評価∶A
1軍
29試合 17回2/3 2.55 1勝11H
15奪三振 与四死球9 被打率.197

よく戻ってきてくれました。1軍で投げられれば十分だなと考えており、それをクリアした上でしっかりと好成績を残したということで高評価です。
大福マル時代と比べるとブルペン陣は充実しており、左腕は斎藤もいます。以前よりも負担はかからないと思うので、実力をより発揮できるのではないでしょうか。


33 祖父江大輔 11年目・36歳 評価∶B
1軍
45試合 40回1/3 3.57 3勝5敗10H
35奪三振 与四死球9 被打率.245

毎年毎年よく投げています。例年通りという印象ですが、この活躍を何年も続けられているのは素晴らしいことです。
今年も何だかんだで祖父江に頼ることになりそう。祖父江のマウンド上での顔の怖さを、松山が引き継いでいるような気がします。


32 石垣雅海 7年目・25歳 評価∶E
1軍
26試合 .087(23-2)
出塁率.160 長打率.087 OPS.247 得点圏.000
2軍
66試合 .284(211-60) 4本 26点 1盗
出塁率.330 長打率.417 OPS.747

伊藤のときにも思いましたが、期待されるフェーズを過ぎた選手の厳しさを感じます。現役ドラフトでの移籍の可能性は高いと思っていたものの、今シーズンもチームに残ることになりました。
シーズン前から1軍での纏まった出番を貰えていません。数年前は最も期待していた選手だっただけに、この状態が続くのは寂しいです。


31 仲地礼亜 1年目・22歳 評価∶B
1軍
9試合 43回1/3 4.98 2勝5敗
37奪三振 与四球25 被打率.248
2軍
9試合 49回1/3 3.65 4勝2敗
45奪三振 与四死球22 被打率.255

即戦力を期待されたわけではなかったとはいえ、1軍で40イニング以上投げて2勝とそこそこの活躍。プロ初勝利を1年目で挙げられれば御の字だと思っていたので、期待以上に頑張りました。
今年は実戦期間に突入した際に打ち込まれ、2軍へ降格。しかしオープン戦最終盤で1軍に戻ってくると好投し、評価をある程度戻しました。今後優先して1軍で起用されるかは、松葉・根尾らの成績と比べてどうかという感じでしょう。
というか、今年の開幕1軍は、柳より後のドラフト1位が1人もいないんですね(鈴木・根尾・石川・髙橋・ブライト・仲地・草加)。


30 三好大倫 3年目・25歳 評価∶D
1軍
17試合 .154(13-2) 3盗
出塁率.313 長打率.231 OPS.543 得点圏.000
2軍
63試合 .157(152-39) 16点 9盗
出塁率.315 長打率.306 OPS.624

例年キャンプでの練習試合などシーズン以外の期間の方が目立っている印象です。昨シーズンも代走の切り札のような立ち位置にいたことはあったものの、総じて存在感の薄いシーズンだったと思います。
今年は近本のようなフォームに変更したのが良かったのか、キャンプインから継続的にアピールをし、センター開幕スタメンが確定的な状況となりました。岡林の離脱が三好にとってはプラスに働いた面があったとはいえ、実力で掴み取った開幕スタメンと言って良いでしょう。
オープン戦最終盤に無安打が続いたのは気になったものの、最後の打席でヒットを放ったのはとても良かったですね。


29 ロドリゲス 4年目・26歳 評価∶E

問答無用のE評価。東京ドームでのWBC準々決勝に勝利し、渡米して以降、日本に戻ってくることはありませんでした。
開幕をブルージェイズで迎えることはできず、マイナーに降格したんでしたっけ? 実力がある選手だとは思っていますが、応援したいかというと、あの振る舞いではね……


28 森博人 3年目・25歳 評価∶E
2軍
33試合 33回 5.73 5勝4敗1S
26奪三振 与四死球25 被打率.248

ビハインド要員として一定の活躍を見せた前シーズンとは一転して1軍登板はなく、それも当然と言える2軍成績でした。
正直、森に関して危惧していたことが現実になった感じがします。1年だけ中継ぎでそこそこ活躍しても、翌年は全くダメというケースは珍しいものではなく、そうなる危険性が何となく森にあると思っていました。多分、シーズン前の展望の記事に、森の経験値がリセットされるのではないか、という不安を、言葉を濁して書いたはずです。言葉を濁したのは、はっかり書いたら本当に実現しそうと思ったからですが、今になってみれば無駄な配慮でした。
今季では逆襲を期待したかったものの、早々とリタイア。シーズン後半には戻ってくるでしょうか?


27 大野奨太 15年目・36歳 評価∶D
1軍
1試合 .000(1-0)
出塁率.000 長打率.000 OPS.000

同時に引退した他の3人と違って、1軍出場は引退試合の1試合のみでした。FAで加入して以降、チーム内捕手出場数トップになったことはなく、思うようにいかなかった移籍だったかもしれません。
ベテラン捕手らしく第3捕手として1軍にいると良いのではないか、と感じましたが、もしかしたら2軍で若手に助言している方が良かったのかもしれません。今後はコーチとして、石橋だけでなく、味谷・山浅・日渡といった若手捕手を育ててもらいたいところ。
大野雄大のノーノーを途中から出てきてサポートした姿はカッコよかったです。


26 石森大誠 2年目・25歳 評価∶E
2軍
22試合 19回2/3 10.53 1敗
21奪三振 与四死球36 被打率.318

2年目も1軍登板はなし。制球が良くなった、強い球がゾーンに投げられるようになった、のような良い噂は時折聞くものの、その次のカードでは制球を乱して元に戻る、といったことを繰り返していた気がします。
3年目とはいえ、この2年からの進歩を見せないと立場は厳しいものになります。今のところ、ドラフト時の前評判通りの投球は見れていません。


25 石川昂弥 4年目・22歳 評価∶A
1軍
121試合 .242(434-105) 13本 45点
出塁率.282 長打率.394 OPS.676 得点圏.175

頭部死球はあったとはいえ、シーズン序盤に1軍に戻って以降、それ以外に離脱することがなかったのは良かったです。攻守に物足りない部分はあるかもしれませんが、初の二桁本塁打を達成しましたし、守備の方は怪我明けで初めの調整が十分でない可能性がありました。
大事なのは今年、だったものの、高橋の活躍により開幕は2軍で迎えることに。ただ、細川の次に長打を期待できるのは石川であり、コンディションを整えてから、満を持して1軍で暴れてほしいです。


24 福谷浩司 11年目・32歳 評価∶D
1軍
14試合 54回 5.17 3勝4敗
36奪三振 与四死球12 被打率.324
2軍
8試合 31回 4.35 1勝1敗
23奪三振 与四死球6 被打率.246

シーズン当初はよく好投し、たまに打たれる感じでしたが、徐々に打たれる方が出る割合が高くなっていき、防御率が悪化してしまいました。
自主トレでアメリカに行ったり、コーチにロングリリーフ起用を直訴したりと、オフの間に様々取り組んでいることは伝わってきます。思考が整理されている人の書き方という印象で、福谷の文章は非常に読みやすいです。
どのような形でも良いので、チームに貢献することで確固たる居場所を築いてほしいところ。


23 福元悠真 2年目・23歳 評価∶D
2軍
58試合 .321(193-62) 2本 15点
出塁率.348 長打率.415 OPS.763

開幕1軍を逃すと、怪我もあってそのまま昇格がなくシーズン終了。2軍では好成績を残しており、タイミングが良ければブライト・鵜飼よりも早々と1軍に定着していたのではないかと思ってしまいます。
まずは怪我を直して、しっかり試合に出ることです。支配下枠はそんなにないわけで、激戦を勝ち抜いて復帰を勝ち取ってもらいまきょう。


22 大野雄大 13年目・34歳 評価∶E
1軍
1試合 7回 0.00 0勝1敗
3奪三振 与四球1 被打率.120

昨年は1試合だけ登板し、その後は肘の手術があって離脱。投球回数は、ルーキーイヤーの1試合4イニングに次ぐ少なさでした。
1年治療とリハビリに費やしたとはいえ、今の調子が万全かは分かりません。元々シーズンの後半から調子を上げていく選手なので、打たれる展開が開幕後に多少続いたとしても、心配することはないでしょう。


21 岡田俊哉 14年目・31歳 評価∶E

サイドスローに転向し、新たな姿で活躍を見せてくれるかと思ったものの、悲劇的な形で離脱。改めて調べたところ、今年のキャンプで一時的に復帰するも、2月のフリー打撃で緊急降板しており、それ以降実戦登板がないはずです。今はどういう状況なのでしょうか。
とりあえず復帰することが1番の目標。支配下枠はそんなに空いていないので、今年中に1軍に戻ってくるのは難しいでしょうか。


20 涌井秀章 19年目・37歳 評価∶C
1軍
21試合 111回 3.97 5勝13敗
89奪三振 与四死球32 被打率.269

トレードで加入し、4球団目の最多勝が期待されたものの、達成したのは最多敗。10敗カルテットの一員となってしまいました。
中6日で使い続けることがなければ、まだまだ力を発揮できると思います。間隔を空けたいときに休ませることができるよう、他の投手陣に頑張ってもらいましょう。


19 髙橋宏斗 3年目・21歳 評価∶A
1軍
25試合 146回 2.53 7勝11敗
145奪三振 与四死球60 被打率.238

シーズン前には、WBC決勝に登板して無失点に抑えるというとんでもない偉業を成し遂げました。シーズンに入ってからは、成績こそ悪くないものの、苦戦する場面も多く見られた印象です。
今年はキャンプでの山本由伸フォームが再び話題になり、一部取り入れたり、一部戻したり、一部変えたりと試行錯誤の中、結果が出なかったため、2軍スタートとなりました。
フォームを改善しようとすること自体は悪いことだとは思いません。2軍で力強いストレートを取り戻して、仕上がった状態て1軍に帰ってくることを期待します。


18 梅津晃大 5年目・26歳 評価∶A
1軍
3試合 19回 0.95 1勝1敗
11奪三振 与四死球7 被打率.145
2軍
8試合 32回2/3 3.86 1勝3敗
30奪三振 与四死球9 被打率.242

元大エース候補が戻ってきました。体が大きくなって大谷みたいになり、1軍で投げられれば文句なしだろうと思っていたら、3試合で躍動する姿を見せてくれました。
昨シーズンは、数年前に梅津に期待した姿そのものであり、高いポテンシャルを十分に発揮していた気がします。少し遠回りをしましたが、今年は開幕ローテに入りましたし、1年でどんな成績を残すか楽しみです。


17 柳裕也 7年目・29歳 評価∶A

24試合 158回1/3 4勝11敗
105奪三振 与四死球51 被打率.221

好投するも勝利から見放され、ノーヒットノーランは達成したのに打線の援護がなくノーカンに。仕方ないから得点圏にランナーがいるときに自らヒットを放つも、ランナーがホームでタッチアウトになるなど、何とも不運なシーズンだった印象です。
心配なのは、柳に隔年投手の傾向があること。これが続くようなら今シーズンは悪化する方の年です。序盤良くても球数が多い登板が続くと、成績が降下していってしまうのではないかと心配です。


14 谷元圭介 15年目・38歳 評価∶D
1軍
7試合 5回1/3 8.44
2奪三振 与四球6 被打率.263

引退した4人の中では、最もまだやれた投手だった気がします。1軍に戻したら普通に活躍しそうな気もしました。
3人と違って球団には残らず、日ハムに戻りました。2020年辺りの、ピンチを招いても谷元を投入すれば何とかなるだろう、と思っていたら、本当に何とかする姿はとても頼もしかったです。


13 橋本侑樹 4年目・25歳 評価∶D
1軍
13試合 15回1/3 1.17 1勝
9奪三振 与四死球13 被打率.184
2軍
30試合 39回2/3 5.22 5敗
37奪三振 与四死球20 被打率.268

数字自体は悪くないものの、交流戦での3者連続死球の印象が悪過ぎました。あれ以降1軍に戻ってくることはなく、2軍でも好成績を残すことができないままシーズンを終えました。
球に力があるのは知っています。今季は開幕1軍に選ばれたわけで、ビハインドから徐々に信頼を高めてもらいましょう。


12 田島慎二 12年目・33歳 評価∶D
1軍
32試合 29回2/3 4.85 1勝2敗9H
31奪三振 与四死球18 被打率.233
2軍
9試合 9回 4.00 1敗2S
8奪三振 与四死球2 被打率.300

前年が良かっただけに、ブルペンを支える存在として期待したのですが、残念なことに途中で脱落。とはいえ、勝野・祖父江と共に登板数のリーグ上位を走っている時期がありましたし、起用法次第ではもう少し伸びたのではないか、と思っています。
1軍にいる中継ぎの調子が落ちてきたときに、すぐに取って代われるようコンディションを整えてもらいたいところ。


11 小笠原慎之介 8年目・25歳 評価∶A
1軍
25試合 160回2/3 3.59 7勝12敗
134奪三振 与四死球45 被打率.253

開幕投手を務め、オールスターに選ばれるなど、すっかりチームの核になりました。しかし、飛ばし過ぎたのか、後半は徐々に失速した印象です。
メジャー移籍を目指すなら、少なくとも防御率は1点以上下げなければならなそう。今年も軸として期待しています。


9 アキーノ 1年目・29歳 評価∶E
1軍
20試合 .154(65-10) 1本 6点
出塁率.176 長打率.262 OPS.438 得点圏.250
2軍
68試合 .183(202-37) 7本 25点
出塁率.242 長打率.337 OPS.579

アキーノがここまでアジャストできなかったのが、最大の誤算でした。開幕前の段階では、多少打率が低くてもホームランを打ってくれるだろう、と思っていましたが、流石にこれではどうしようもありません。
再び1軍に戻ってくることはなく退団に。アキーノが当たればAクラス争いができると考えていたので、アキーノがダメだった時点で、Bクラスになったこと自体を責める気はありません。
大活躍した世界線も見てみたかったですが、その場合は細川があそこまで活躍できなかったかもしれないわけで、その点では早々と諦めがついて良かったのかも。


8 大島洋平 14年目・37歳 評価∶B
1軍
130試合 .289(470-136) 23点 6盗
出塁率.316 長打率.334 OPS.650 得点圏.298

最大の目標であった2000本安打を達成。昨年のハイライトの1つでしょう。
開幕スタメンはディカーソンが起用されそうなので、数年ぶりのベンチスタートではないでしょうか。とはいえ、またすぐにスタメンに戻っていそうな気がします。
出塁率は高くなく、盗塁は減ってきており、一方で得点圏打率は高いので、1・2番ではなく、6番で起用するのもありなのかもしれません。


7 根尾昂 6年目・23歳 評価∶B
1軍
2試合 12回2/3 0.71
4奪三振 与四球8 被打率.209
2軍
23試合 76回 3.43 7敗
64奪三振 与四死球47 被打率.199

徹底的に勝ち運に見放されました。1軍で投げた2試合ともしっかり結果を残せたのは素晴らしかったと思います。
制球がやや不安だったこともあって、今年も2軍スタート。中継ぎの方が良いのかな? とも思うものの打席を見たいので、そうすると起用法はやはり先発ですよね。
まずは勝ち投手になってくれ。


5 村松開人 1年目・22歳 評価∶B
1軍
98試合 .207(275-57) 1本 20点 1盗
出塁率.252 長打率.240 OPS.492 得点圏.282
2軍
18試合 .229(70-26) 3点 1盗
出塁率.260 長打率.314 OPS.575

ルーキーながら100試合近く出場し、しかもサヨナラ打を放ったというのは高評価。ただ、この成績でそれだけ出られるのは昨年の中日だけでしょう。他のチームなら2軍で鍛えるところです。
1年目は物足りない成績に終わりましたが、村松がドラ2だというのは正しい判断だったと思っていますし、今も期待しています。今年は結構打っていたので、二遊間の開幕スタメンを勝ち取れるかと思いきや、田中とロドリゲスに持っていかれてしまいました。
開幕スタメンにはなれなくても、おそらく近いうちにチャンスは回ってきます。その機会を逃すことがないよう応援しています。


4 鵜飼航丞 2年目・24歳 評価∶D
1軍
41試合 .143(91-13) 3本 5点 1盗
出塁率.170 長打率.25 OPS.423 得点圏.083
2軍
73試合 .287(279-80) 7本 38点 3盗
出塁率.333 長打率.452 OPS.785

2軍での成績は素晴らしいですが、1軍での成績はルーキーイヤーと比べると、後退した感じは否めません。そこまで試合に出てないのに3本塁打を記録したのは流石ではあります。
これだけのパワーを持つ選手は貴重であり、素晴らしい素材であることは疑っていません。それだけに、何とか才能が開花してほしいです。


3 高橋周平 12年目・29歳 評価∶C
1軍
86試合 .215(158-34) 14点 1盗
出塁率.271 長打率.253 OPS.524 得点圏.341

開幕戦勝利の立役者となるも、出塁率・長打率は共に.300を切るという低空飛行で、ホームランはなんと0本に終わりました。ただ、なぜか非常に勝負強かった。
年々立場が悪くなる中、今年はアピールに成功し、石川が既定路線かと思われた3塁スタメンを奪取しました。この勢いのまま、石川が使えないことを悩むくらいの活躍を期待します。2019・20年頃の頼りになる姿に戻ってほしいです。


2 田中幹也 1年目・22歳 評価∶E
2軍
8試合 .133(15-2) 1盗
出塁率.133 長打率.133 OPS.267

オープン戦で活躍し、福永と共にドラ6・7位ルーキーという珍しい開幕二遊間を形成するかと思われたものの、脱臼で無念の離脱。2軍最終盤では何とか少しだけ打席に立つことができました。
今年は逆にオープン戦ではなかなかアピールできず。しかし、守備を評価されたのか、開幕スタメンに選ばれました。
足を活かすためにも、調子を上げて、どんどん出塁してほしいです。


0 細川成也 7年目・25歳 評価∶S
1軍
140試合 .253(518-131) 24本 78点
出塁率.326 長打率.454 OPS.780 得点圏.280

ということで、最後の細川がチーム内MVP、すなわちS評価です。もしかしたら細川以上に昨シーズンチームに貢献した選手はいたのかもしれませんが、十数年ぶりに日本人20本塁打を超えたこと、現役ドラフトという立場からここまでの活躍を見せたことなどを踏まえると、細川を差し置いてS評価にする選手はいなかったように思います。
最初は鵜飼や石垣と並べて考えることもあったものの、結果を残し続けたことで定位置を確保していった印象です。
今年も頼りにしています。オープン戦を見ていると打順は5番になりそうですが、チーム内最強打者なのでもっと前、3・4番の方が良いんじゃないかと個人的には考えています。


これにて、このブログで2023シーズンが終わりました。
さて、18時からは開幕戦です。正直、ここ2年立浪政権を見て、今年は全く期待していません。
そんな予想を覆してくれたら嬉しいですね。今年もよろしくお願いします。


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46 鈴木博志 6年目・26歳 評価∶D

1軍
9試合 24回1/3 4.07 1勝2敗1H
5奪三振 与四死球14 被打率.256
2軍
15試合 66回1/3 3.66 3勝5敗
47奪三振 与四死球19 被打率.265

先発になったり、敗戦処理になったり、準勝ちパターンになったりと起用法がフラフラと定まらず、気の毒な面もあった印象です。成績を見ると24イニングで奪三振が5と、打たせて取る投球が際立ちました。
現役ドラフトではオリックスへの移籍が決定。ここ数年の日本で最も強いチームに加入したということで、厳しい環境かもしれませんが、頑張ってもらいたいですね。他リーグなので素直に応援できます。


45 龍空 3年目・20歳 評価∶C
1軍
114試合 .187(273-45) 1本 18点 2盗
出塁率.233 長打率.223 OPS.456 得点圏.213

長年ショートを守った京田が退団し、龍空がショートの1番手として飛躍が期待されました。チーム初本塁打を放つサプライズはあったものの、終始苦しい成績でシーズンを終えます。一時的に打率は.200を超えていたはずですが、最終的には再び.100台に転落してしまいました。
2024シーズンが始動してからは、1軍で姿を見かけることがない印象です。二遊間をまずは田中・ロドリゲスで行くようですが、レギュラー奪還のチャンスはあるはず。2年目のような活躍を見たいです。


44 川越誠司 8年目・30歳 評価∶C
1軍
18試合 .212(33-7) 1点
出塁率.278 長打率.242 OPS.520 得点圏.091

もうトレードはないだろうと思ったときに、髙松とのトレードで加入。細川・宇佐見と共にイースタン・リーグ選抜みたいなクリーンアップを形成しました。
加入後しばらくは1軍にいたものの、負傷もあって最終的には2軍暮らしが続きました。今シーズンは打撃でアピールして居場所を掴んでもらいたいところ。


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49 伊藤康祐 6年目・23歳 評価∶E
1軍
34試合 .150(20-3) 1盗
出塁率.150 長打率.150 OPS.300 得点圏.000
2軍
52試合 .217(161-35) 13点 2盗
出塁率.316 長打率.267 OPS.583

一時は大島の後継者の第1候補でしたが、残念ながら戦力外通告を受けて退団することに。岡林が出てくる前年、つまり2021年に居場所を築けなかったのが痛かったと思います。
あの年は前半戦2軍で最高出塁率を残し、後半戦は満を持して1軍に昇格。後半戦開幕戦はスタメン2番で起用されたもののそこで結果を残せず、スタメンの枠は渡辺に持っていかれました。その翌年からは岡林が1軍に定着したことで、チャンスは激減。高卒4年目が勝負だったとは、プロの世界の厳しさを改めて感じさせられます。
球場に行って観戦した試合で猛打賞を記録していて、個人的に好きな選手だったので悲しいです。


48 溝脇隼人 11年目・29歳 評価∶E
1軍
59試合 .175(40-7) 3点 1盗
出塁率.233 長打率.225 OPS.458 得点圏.143
2軍
15試合 .176(51-9) 3点
出塁率.192 長打率.216 OPS.408

2021年は打率.268、2022年は打率.252と一定の数字を残しており、この成績なら二遊間の状況的にチャンスは与えられたはずですが、開幕から打撃不振。立浪監督の初勝利の貢献者だったものの、1年後には退団となってしまいました。
しぶといイメージもあった一方で、活躍した次の試合で怪我して離脱するなど勿体ない選手だった印象もあります。伊藤も溝脇も新天地が発表されていなかったはずですが、どうなるのでしょうか。


47 砂田毅樹 10年目・28歳 評価∶D

18試合 13回2/3 4.61 1敗1H
12奪三振 与四球7 被打率.231

京田とのトレードでシーズン前に加入。開幕からブルペンにいたものの、サヨナラ押し出し四球などで1軍に定着することはできませんでした。
同じようにトレードで加わった斎藤が結果を出しただけに、勝負の年となりそうです。まずはビハインド時の登板から信頼を高めていってほしいところ。


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